牛乳豆腐は酪農家でしか食べられない!?
February 10, 2015
◆酪農家限定(?)グルメ「牛乳豆腐」の話!
酪農家のお家では
子牛が生まれると「牛乳豆腐」を作ります。
我が家(井上牧場)でもモチロンです。
最近、私(次女)と夫の間で
今更ながらブームとなっている
「百姓貴族」の舞台である荒川農園さんでも、
牛乳豆腐の話は登場します。
牛飼いの家でよく食べられている
普通の食べ物です。
はい、
これが出来立ての牛乳豆腐。

美味しい。美味です。
私は出来立てがイチバン好きです。
井上牧場ではお醤油とナンバンで
食べるのがテイバンです。
(ナンバン:南蛮→唐辛子ね!
井上さんちではこう呼ぶ!)
そもそも牛乳豆腐、
何かといいますと、
牛乳の固形分だけを取り出したもの。
牛乳を温めて、お酢を入れると、
固形分と水分(ホエー)が分離します。
固形分だけ集めて完成します。
これが別名、「カッテージチーズ」!!
私はこの牛乳豆腐、しばらくは
「子牛が産まれてすぐしか食べられない」
と思っておりました。
実際に井上牧場では、
子牛が産まれたときしか
作ったことない(…たぶん)
でも牛乳豆腐って、必ずしも
「子牛が産まれてすぐの親牛のお乳」
じゃなくても作れるんですって。
どこでも購入できる、普通の牛乳で
作ることができるんですって。
ですので、
あの有名レシピサイト
【クックパッド】でも
たくさん作り方が登場しますよ~!
※「牛乳豆腐」で検索するだけだと、
「牛乳」と「豆腐」を使った
レシピたくさん混ざってますよ~注意!
◆酪農家でしか「牛乳豆腐」が食べられない理由
我が家では
「牛乳豆腐食べたいな~」
なんて人が来ると、
「最近こっこ(子牛)
産まれてないからな~、
明日か明後日は産まれるから、
そしたら作れるかな~」
なんていう会話が
繰り広げられるわけです。
私が井上さんちに帰ったときも、
ちょうど子牛生まれた
ときじゃないと、
食べられなかったり
するわけです。
イヤイヤ、でも
いつでも作れるんでしょ?
どの牛の牛乳からでも作れるんでしょ~?
と思いますよね。
ではどうして酪農家さん(井上牧場)では
子牛が生まれたときしか作らないのか?
理由はコレです。
【子牛を産んですぐの「初乳」は
出荷できないから…!】
↓
【「モッタイナイ」から…!】
なのです。
以下、wikipedia様からの
引用です!
“分娩後五日以内の牛の初乳は
「乳及び乳成分の成分規格等に
関する省令(乳等省令)
別表ニの(一)の(2)1」
によってヒトへの食品利用が
制限されており、出荷ができない。
この出荷できない初乳を
有効利用するために
酪農家の間で作られている。
※wikipedia「牛乳豆腐」より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E4%B9%B3%E8%B1%86%E8%85%90
「初乳」は、普段出荷されている
牛乳(生乳)とは、
成分が違います。
牛の赤ちゃんに必要な
成分になっているのでしょう。
子牛は免疫力をつけるために、
初乳を必ず飲まなくてはなりません。
でもこの初乳、
めちゃくちゃたくさん
出ちゃうんですって。
とても子牛だけじゃ
飲み切れない量。
でも出荷できない…。
そんなわけで、
余ってしまった初乳を
自分の家で消費しよう!
ということで考えられたのが
「牛乳豆腐」なのだそうですよ~!
◆初乳がイチバン牛乳豆腐に向いている!!
もったいないから牛乳豆腐にする、
というのはもちろんのこと、
そもそも初乳は
牛乳豆腐を作るのに
適しているのです。
出荷できる成分規格ではない、
と言いますのも
「固形分が多い」
ということが1つあります。
そして、低脂肪、低乳糖、
タンパク質豊富、ミネラル豊富。
固形分が多いので
同じ量でも普通の牛乳から
作るよりたくさん、
しかも美味しい牛乳豆腐が
出来るのです~。
なので、
売られている牛乳から作るのとは
味も質も違うんだそうですよ~。
1リットルの牛乳買って、
わざわざ牛乳豆腐にして食べるのも
なんかモッタイナイですしね^^;!
絶対ちょこっとしか出来ないし!!
というわけで本日は、
牛乳豆腐のお話でした~(●^o^●)